東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは18日、カスタマーハラスメント(カスハラ)に対する基本方針を策定したと発表した。カスハラに該当すると判断した場合、原則として施設やサービスの利用を断る方針で、いわゆる「出禁」になる可能性がある。
カスハラの定義は、厚生労働省が策定したマニュアルに準じ、妥当性を欠く要求や、要求を実現するための手段などが「社会通念上不相当なもの」などと定めた。具体的には、居座りや必要以上の長時間の電話▽従業員への盗撮やつきまとい▽グループ企業や従業員に対するSNSでの誹謗(ひぼう)中傷などを挙げ、カスハラと判断した場合、必要に応じて警察への通報や法的措置を講じることも明記した。
「これまでもキャストが苦慮することも」
広報担当者は「これまでにもキャスト(従業員)が対応に苦慮するような事案は発生していた。キャストとゲストの安心・安全の確保と、体験価値を高めるため策定した」と話した。